会社員が仕事で万年筆を使うための工夫

私は文房具、特に万年筆が好きで学生の頃から愛用しています。

そんな好きな万年筆を、今でも仕事で使っているのですが、結構「仕事で万年筆って使えるの?」と聞かれることがあります。

そこで今回は、万年筆は仕事で普段使いできるのかについて書いていきたいと思います。

事務仕事で使うのは難しそう

会社の書類を扱うような仕事では、万年筆を使うのは難しそうです。

理由は、万年筆のインクが紙を選ぶから。

紙の種類によっては滲みや裏抜けが起こってしまいます。

それにどんなに乾くのが早いインクでも数秒はかかりますから、油性ボールペンのように書いてすぐに手をつけても大丈夫というようにはいきません。

加えて万年筆は筆圧をかけることができないので、カーボン紙のような複写紙では使えません。

さらに万年筆は、使うときにキャップをとり、使い終わったらキャップを閉める必要があります。

つまり出しっぱなしにすることができないので、ちょっと手元に置いてささっと使うのには向いていません。

何れにしても、会社の書類を扱うような事務の仕事では使うのは難しそうです。

自分のノートや手帳では使える

会社支給であれ、自前のものであれ、自分のためだけに使うようなノートや手帳では、万年筆の活躍のチャンスがあります。

この中でもオススメなのが、ノートで使うこと。
万年筆だと筆圧をかけずサラサラと書けるので、アイディア出しやちょっとしたメモを書いていくにはちょうどいいです。

私の場合には、自分のメインの仕事についてはA4のノート一冊に集約しているので、そこにガンガン書いていくのに万年筆は重宝しています。

万年筆だと、走り書きでもなんとなく様になる気がするのもいいですね。

手帳に関しては、紙とインクの相性があるのでなんともいえないのですが、最近の手帳の紙は進化しているので、余程ひどいインクでなければ、裏抜けして使えないということはないでしょう。

私の場合には、フランスの手帳、Quo Vadisを使っています。

海外の手帳は、万年筆ユーザーや水性ボールペンユーザーが多いのものあってか、裏抜けしにくい紙が使われているようです。

特に私が使っているQuo Vadisの手帳の紙は、毎年買い換えるものとしては勿体無いのではと思ってしまうくらいにいい紙を使っています。

ですので、万年筆を使っていても全くストレスを感じないんですね。

周りの目

実はこれが一番の難関だと言ってもいいかもしれません。

万年筆を使っていると、場合によっては生意気だと見られてしまうんですよね。

特に私のような(ぎり)若手の社員がちょっといい筆記具を使っていると、「いいもん使ってるね(嫌味)」をわざわざ言いに来る人がたまにいます。

別に関係ないじゃないかと思いますが、一応会社員なので、くだらないしきたりや暗黙の了解には従っておいたほうが無難です。

とはいえ、対策がない訳ではありません。

一つ目は、万年筆らしからぬデザインの万年筆を使うこと。

どうせ相手はステレオタイプでものを言っているだけなので、万年筆のイメージにはないようなデザインの万年筆を使っていると、そもそも万年筆を使っている事にすら気がつかれません。

そもそも万年筆らしいデザインというのは、ツヤのある黒の軸に、金色のクリップやペン先、と言ったものですから、これとは違うデザイン、色をした万年筆をチョイスするといいでしょう。

二つ目は、万年筆を職場に広めること。私はこの方法を使いました。

職場で万年筆を使っている人と積極的に話をしたり、布教活動を続けていくことで、万年筆を使うことが普通な状態を作るのです。そうすると、万年筆を使っていることをとやかく言われることが無くなります。

まとめ:工夫次第で会社でも万年筆は使えます

昔は会社員でも万年筆を普通に使っていたそうですが(父談)、今では作家や文筆業についている人、あるいは一部の物好きが使うようなものとして見られるようになっています。

それは手書きで何かを書く機会が減ってきたということでもあるでしょうし、万年筆以外の筆記具にも優秀なものがたくさん出てきた、ということでしょう。

それでも、万年筆は筆記具として優秀なツールの一つだと思いますし、使いようによっては、自分のパフォーマンスを向上させるツールにもなると思います。

多少の工夫は必要ですが、万年筆を仕事で使うことは可能です。

もし興味を持たれた方は、ぜひ万年筆デビューしてみてはいかがでしょうか。

それでは